【化学基礎】「元素」と「単体」の違い問題が”解ける”~もう迷わない~

「元素」と「単体」ってどう違うの?

「次の文中の下線部は、「元素」、「単体」のいずれかの意味で用いられるか。」

このような問題に苦戦していませんか?

「元素」と「単体」は同じ名称で表現されるため混同されがちです。

なので、その違いを明確に理解しているかを問う問題は頻出です。

そこで、今回は

「元素」と「単体」の違いが”わかる”

というテーマで、わかりやすく解説していきます。

本記事は以下のような人におすすめです!

・「元素」と「単体」の区別を問われる問題が解けない。

本記事の内容のテキストも用意しています。テキストで基本事項を確認したい方は是非チェックしてみてください!

かんた

この記事を読んで、元素と単体の違いを完全に定着させよう !

目次

問題

次の文中の下線部は、「元素」、「単体」のいずれの意味で用いられているか。

(1) 酸素は、水に溶けにくい。
(2) 食塩(塩化ナトリウム)には、ナトリウムと塩素が含まれる。
(3) 植物の生育には、窒素が欠かせない。
(4) 黄リンも赤リンも、リンの同素体である。
(5) 水を電気分解すると、水素と酸素を生じる。

2020セミナー化学基礎 | 第一学習社
略解

(1) 単体
(2) 元素
(3) 元素
(4) 元素
(5) 単体

ポイント

この問題を解く上で重要なポイントはたった1つです。

それは、

「元素」と「単体」を一発で見分ける方法を覚える。

です。

悩む人

その方法が知りたいんですよ…

そう思った人のために、見分け方を軽く説明します。

元素と単体は、動作や変化の有無で見分けることができます。

下のように、動作や変化がないものが元素、あるものが単体となります。

  • 元素:動作や変化がない
  • 単体:動作や変化がある

この理由が詳しく知りたい人は、下記記事で詳しく解説しているので是非チェックしてみてください!

それでは、これを踏まえた上で実際の解説を確認していきましょう。

解説

次の文中の下線部は、「元素」、「単体」のいずれの意味で用いられているか。

(1) 酸素は、水に溶けにくい。
(2) 食塩(塩化ナトリウム)には、ナトリウムと塩素が含まれる。
(3) 植物の生育には、窒素が欠かせない。
(4) 黄リンも赤リンも、リンの同素体である。
(5) 水を電気分解すると、水素と酸素を生じる。

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(1) 酸素は、水に溶けにくい。

「酸素は、水に溶けにくい。」とは、酸素を水に溶かそうとしたときに、水に溶けないという動作を表しています。よって、(1)は動作を表すため単体です。

A. 単体

(2) 食塩(塩化ナトリウム)には、ナトリウムと塩素が含まれる。

これは、食塩の構成成分にナトリウムが含まれるということを表しています。よって、動作や変化がないため(2)は元素です。

A. 元素

(3) 植物の生育には、窒素が欠かせない。

この場合の窒素は、植物の生育に必要な物質としての窒素を表しています。よって、動作や変化がないため(3)は元素です。

A. 元素

(4) 黄リンも赤リンも、リンの同素体である。

この場合のリンは、黄リン、赤リンがリンの同素体であることを表す表現です。よって、動作や変化がないため(4)は元素です。

A. 元素

(5) 水を電気分解すると、水素と酸素を生じる。

この場合の酸素は、水が電気分解によって変化して酸素になっていることを表しています。よって、変化があるため(5)は単体です。

A. 単体

まとめ

今回は、「元素」と「単体」の違いについて解説してきました。

本記事の重要事項を下記にまとめました。復習に役立ててください!

  • 元素と単体を見分ける方法は、動作や変化があるか、ないか。

本記事の内容のテキストも用意しています。テキストで基本事項を確認したい方は是非チェックしてみてください!

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